第52章 未来の約束
恋仲になって一月経った頃──…
気がついたら周囲には全てがバレていた2人は困惑しながらもすぐに諦めた。
不「なぁ、杏。」
『なんですか??』
その日も花屋敷を訪れていた不死川は杏と共に縁側に座って、桜を眺めていた。
不「良かったらなんだが……」
そこまで言ったのに、続きをなかなか言わない不死川。
『実弥さん??どうしました??』
杏はパクッ、と羊羹を口に運びながら首を傾げる。
不「……一緒に住まないか??」
『ゴホッゴホッ』
不「大丈夫か??」
むせ始めた杏に緑茶を差し出す不死川。
『ゴホッゴホッ……だ、大丈夫じゃ、ないです……。急に何言うんですか……。』
不「わるィ。そんなに驚くとは……。」
『ゴホッ…確かに、毎日来てますもんね貴方。ほぼ住んでるようなものですよ。』
ふぅーと息を大きく吐いて差し出されたお茶を飲んで落ち着く杏。
『わかりました。いいですよ。』
不「本当か!!よし、じゃあ早速明日から引っ越しだなァ。」
『早すぎません??』
不「早い方がいいからなァ。」
『まぁいいですけど。』
杏が諦めたように笑っていると不死川が立ち上がる。
『実弥さん??何処か行くんですか??』