第52章 未来の約束
最初は苦労していた餅米も、餡子炊きも、団子作りも不死川はかなり上達していた。
『もう次は練り切りに入って良いでしょうけど、私も練り切りはあまり自信ないです。』
不「まぁ、それは追い追いだなァ。一先ずおはぎは上手く作れるようになったからな。」
『好きな物が作れると楽しいですよね。』
かなり満足げに話す不死川に杏も昔を思い出す。
最初は苦労したが、できるようになった時はすごく嬉しかった。
そのとき、突然目の前を可愛らしい薄ピンク色の花びらが1枚舞い降りてきた。
『……桜??』
不「まだ咲いてる木があるのか。」
2人はその花びらが舞い降りてきた方角を逆算して桜の木を探すことにした。
『まだ花が残ってたら明日にでもお団子持ってきてお花見します??』
不「それもいいなァ。」
『まぁ、流石にお花見できるほど咲いてる木があるかは怪しいですけどね。』
しかし、少し山道を登った先に待っていたのはがまだ七分ほど花を残した大きな一本の桜の木だった。
風が吹くたびに花吹雪が起こっている。
『すごい……。まだこんなに残ってるなんて。標高が少し高いといっても……。』
不「周りに木が多いからか……強い風が吹かなかったんだろうなァ。しかし、この風でこれだけ散るなら明日の花見は無理だな。」
『そうですね。明日には二分くらいにはなってそうです。』