第51章 鬼のいない世界
次の日、早速祈里と音羽が花屋敷を訪れた。
2人の来訪に驚いていた杏だったが、祈里はある1枚の紙を手渡す。
祈「アオイちゃんに良い調理法があると教えてもらいました。」
『2人とも……前にも伝えましたが、もう任は解かれましたし、鬼殺隊も……。』
音「分かってます。なので、今日は遊びに来ました。一緒に作ってみませんか??その……杏さん。」
祈「上司である貴方ではなく、友人である貴方に会いに来たのです。杏さん。」
『祈里さん、音羽さん……。』
真剣な瞳で、柔らかな笑顔でそう伝えてくれる2人の言葉に杏は鼻の奥がツンとするような感覚に襲われながら、笑みを溢す。
『……友人なら、お2人の方が年上なんですし敬語は必要ないですよ??』
祈「いえ、それはちょっと……慣れません。」
祈里の言葉の後、一瞬沈黙が流れたが見つめ合っていた3人は同時にあははっ、と笑い合った。
それから毎日のように訪問してくる不死川とは別に、祈里と音羽、カナヲ、時透、甘露寺と伊黒も訪問してくるようになった。
カナヲが度々アオイ考案の調理法を持ってきてくれ、杏が食事を楽しめるようになってきた。