第51章 鬼のいない世界
そう残りの半分は置いて。
普通失敗作を置いていくか?と思った杏だったが、2人で作って失敗したんだからお前も引き受けろと言われてしまえば返す言葉はなかった。
仕方なく、それを夕飯にしてその日は布団に入った。
杏(本当に明日も来るのかしら。それなら……ちゃんと、起きなくちゃ……。)
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そんな日々を繰り返すこと1週間。
次の日にはちゃんと着物を着て出迎え、
またその次の日には髪を綺麗に纏め、
またその次の日には紅を差し、
またその次の日には化粧をし、
またその次の日には屋敷の掃除を済ませて、
1週間後には、玄関先の花に水を遣りながら出迎えた。
『ふふふっ。今日も残念でしたね。』
不「じゃ、また…」
『はい。また明日お待ちしてますね。』
不「!!」
『??』
1週間経ったその日初めて、杏から次の約束の言葉が出た。
そのことに不死川は目を見開くも、杏は不思議そうに首を傾げる。
不「…いや、また明日なァ。」
『あ、待ってください。明日はしのぶさんの定期検診でした。』