第51章 鬼のいない世界
不「そうかァ。まぁ焦らず気長になァ。俺は……特別頑丈らしい。」
時透は乾いた笑いをこぼす不死川の手元の荷物に気づく。
時「そうなんですか。……それ、杏さんにですか??」
不「あァ。」
時「杏さんならお庭にいらっしゃいますよ。」
不「そうかァ。」
時「はい。……お願いしますね。」
不「…あァ。」
そう言って別れた2人。
不死川は時透の言う通り、庭へと足を進める。
庭に入ると立派な桜が見えて、どこかにいるであろう杏へと声をかけた。
不「久しぶりだなァ。元気だったかァ??」
『…不死川さん??お久しぶりですね。最後の柱合会議以来ですか??』
その返事が何処からしたのかと不死川が視線を彷徨わせていると桜の木の下に立つ杏がいた。
その儚くも美しい姿に息を呑んでいると、杏が首を傾ける。
その姿を見て不死川は慌てて話し始めた。
不「俺は最近することなくて暇でよ。お前に菓子作りでも習おうと思ってなァ。」
『お菓子作り……ですか。』
不「あァ。これからもう少し人生ありそうだからな。好きなもんでも作れたらいいかと思ってなァ。」