第51章 鬼のいない世界
時「僕の方はだんだんと慣れてきてますから大丈夫ですよ。なにせ若いですから。」
宇髄さんとは違います、と義手となった右腕を上げながら笑ってみせる時透。
『たしかにそうですね。』
時「はい。…あ、すみません。そろそろ胡蝶さんのところに行かないと。定期検診なんです。」
『あら……それは引き止めてしまってごめんなさい。またいつでもいらしてくださいね。』
立ち上がって見送ろうとする杏を時透は制止する。
時「ここで大丈夫ですよ。また来ますね。」
『……すみません。ではまた…。』
時透を見送った杏はふぅ、と息を吐き、桜の木の下へと歩いた。
それだけで心拍数が上がり、呼吸が荒くなる。
『たったのこれだけで息が上がるなんて……情けないわね。』
そう呟きながら桜の木にもたれ掛かった。
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不「時透じゃねぇかァ。調子はどうだァ??」
杏と別れた時透は門のところで不死川と鉢合わせた。
時「お久しぶりです。不死川さん。まずまずですね。これから定期検診です。不死川さんこそもうそんなに動けるんですか??」