第14章 :記念日はあなたと❻〜リヴァイ誕生日編:2025〜short
〜誕生日 夜〜
エルヴィンとリヴァイは、揃って兵舎に戻って来た。
「団長,兵長、おかえりなさい!」
門番の兵士が敬礼をし声をかけると、エルヴィンは兵士に対し軽く手を上げて答える。
「チッ!あの禿げ共…無駄な時間だった。」
リヴァイは舌打ちし、入口でコートを脱ぎながら毒を吐く。
「そう言うな、リヴァイ。今日はお前がいてくれて、助かったよ。それにしても…静かだな。夜はパーティーがあると、言っていなかったか?」
「あぁ。」
2人のコートを受け取った兵士も、気付けば消えている。
「エルヴィン…お前何か聞いてないのか?」
エルヴィンの方を向いて尋ねるが、無反応だ。
「おい、エルヴィン!」
苛々したリヴァイが、食堂の中に無言で入るエルヴィンを追いかけると…
パン!パン!パン!パーン!
一斉に明かりが灯り…クラッカーの音が食堂に鳴り響く。
「「「リヴァイ(兵長)、お誕生日おめでとう(ございます)!!」」」
驚いて隣を見ると…いつの間にかエルヴィンの手にも、クラッカーが握られている。
「テメェ…」
『リヴァイ,エルヴィン、おかえり!そしておめでとう、リヴァイ!』
少女が駆け寄りニコリと笑うと、リヴァイもフッと優しく笑う。
「出迎えありがとう、リン。」
エルヴィンは手を大きく広げ、少女を抱きしめようとした…しかしそんな事を許さないリヴァイが少女とエルヴィンの間に入り、少女の頭を優しく撫でる。
「あぁ、ただいま。」
『あのね〜今回のケーキはチョコレートケーキなの!みんなで作ったんだよ。ほら!』
既にテーブルの上に用意されたケーキの前に、リヴァイをグイグイと引っ張って行く。
『今回はね〜ハンジも作ったんだよ。』
「あ"?大丈夫か?髪の毛や埃、入ってねぇだろうな?」
「失礼だね、入ってないよ!」
『大丈夫!ちゃんとお風呂入って、髪も帽子で覆ったから。だから…早く食べよう!』
(リンもひどいよ〜)
大きなケーキを作ったつもりだったが…兵舎内全員分切り分けると、ケーキはあっという間になくなる。
それぞれがケーキやお酒を楽しみ…誕生日プレゼントを渡す時間になった。