第14章 :記念日はあなたと❻〜リヴァイ誕生日編:2025〜short
〜リヴァイ誕生日1ヶ月前〜
『ねぇペトラ…今年のリヴァイの誕生日プレゼント、何が良いと思う?』
「一昨年と去年は、何でしたっけ?」
『一昨年が…紅茶の香りのハンドクリーム、去年が温泉。』
「そうでしたね。今年は…お揃いの物をプレゼントしたら、どうでしょう?」
『お揃い?』
「はい。2人で使える、お揃いの物です。」
『2人で使えるお揃い…あっ!ティーカップはどうかな?カップだけじゃなく、ソーサーやティースプーンもお揃いで作るの!』
「良いと思います!」
『カップの色は…リヴァイは黒、私は白かなぁ?どこかにゴールドとか入れたら、高級感あるかも。でもカップが黒いと…中に注ぐお茶の色が、分からなくなっちゃうね。』
「でしたらカップの中だけ、白にしてはどうでしょう?」
『それは良いね!うん…色々考えてたら、楽しくなって来たよ。ペトラ、素敵な案をありがとう!』
「いいえ。私も出来上がったカップを見るのが、楽しみです。」
そうしてリンはその後、いつも利用する紅茶専門店へ向かったのだった。
〜リヴァイ誕生日当日〜
『リヴァイ、おはよう!』
リンはいつものように朝一でリヴァイの元へ行き、笑顔で挨拶をする。
「あぁ。おまえも相変わらず早いな。」
リヴァイは既に仕事机につき、書類を眺めている。
『今日は昼から、出かけるんだって?』
「あぁ…行きたくねぇが、エルヴィンの付き合いでな。」
リヴァイは心底嫌そうに舌打ちすると、顔を歪める。
『そっかぁ。でも夜はパーティーするから、早く帰って来てね!』
「分かってる。」
『待ってるね!』
「あぁ」
リヴァイは楽しそうな少女を見て、フッと笑う。
(何でこいつはいつも…人の誕生日で、そんなに楽しそうな顔をするんだ?)
理解不能だという顔をしているが…少女の誕生日で同じような顔をしている事を、本人だけ気付いていない。
『じゃあ、また夜ね!』
「あぁ」
『あっ、リヴァイ!』
扉に向かった少女はくるりと向きを変えると、白いスカートもふわりと舞う。
『誕生日、おめでとう!!』
「フッ…あぁ、ありがとな。」
少女限定で、素直にお礼を言うリヴァイだった。