第65章 *勃発エマージェンシー*
ジャミル『お前には客寄せパンダになってもらう。さあ、このマイクを握るんだ。そして、コロシアムの外で待機する客を楽しませるために..歌え、踊れ!!』
ネージュ『はい..ご主人様』
ネージュはマイクを受けとると、急いで走ってコロシアムの外へ出ると、命令通り客の前で突発パフォーマンスを披露し始めた
予定にもなかったネージュのパフォーマンスに、外の客は勿論、聞き付けたスタッフや報道陣がその映像を納めるべく我先へとコロシアムから出ていった
ジャミル『...これでよし』
~回想終了~
ユウ『さすが遠謀深慮のスカラビア!』
ジャミル『さっきネージュたちのリハを見た後、ヴィル先輩の顔を見て嫌な予感がしたんだ。どっかの誰かさんたちが蜂の巣をつつくような真似をして、最悪の事態を招くんじゃないかってな』
カリム『えーーっ!!なんだよその言い方!?だって、放っとけおけないだろ!?』
ジャミル『..それが善意であれ、悪意であれ、結果として蜂の巣は落とされた。後はどう始末をつけるかだけだ』
カリム『く~~っ..でも、助かった!ありがとな、ジャミル!』
言いたいことが山ほどあるのを必死で抑え込み、カリムは目の前のジャミルに偽りない笑顔で感謝をのべた
ジャミル『ったく、黙っていればネージュ1人の犠牲で済んだかもしれないのに、余計なことを..』
『ジャミさ..』
ジャミル『レイラ..』
『ごめん、ね..』
ジャミル『何でお前が1番死にかけな状態になってるかは後でゆっくり問いただしてやるからな。事によっては説教も覚悟しておけよ』
ルークの腕の中でツラそうに笑うレイラの姿に、内心死ぬほど心配しているジャミルだったが、それを表に出さないよう表情を固くしてキッと睨み付けた
ルーク『マーベラスだ、ジャミルくん。君の鋭い瞳はカリムくんのどんな小さな違和感すら逃さない。従者の枠を越えた深い絆..実にボーテ!!』
ジャミル『やめてください。そんなんじゃなく、ただの経験の蓄積です。大体..このままじゃ、折角イメージを回復させようとした俺の計画が、台無しになるだろうが!』
ユウ『あ、そっちなんだ...』