第113章 *閑話カームデイ14 ~ルーク~* 注:裏表現
先程まで重苦しい空気を一変させるようにいつもの茶目っ気のあるウィンクをすると、少し乱れたレイラの髪を手で整えてから椅子に腰掛けた
ルーク『すまない。あまりにも君が切ない顔をしていたから、長く話してしまった。折角の紅茶が冷めてしまうね』
『冷たい紅茶も好きだからいいよ。ルクさんは?』
ルーク『勿論どちらも好きさ』
『んふふ』
ルーク『さて、ここからは楽しい話をしようじゃないか。お茶はまだあるからね』
『ん。あ、面白いか分かんないけど、ルクさんたちとバイバイしてからの夢の話なんだけ、』
ルーク『是非聞かせておくれ!!君たちの武勇伝でも、その後他のみんながどんな夢を見ていたのかでもなんでも聞かせてほしい!』
『わわっ...んふふ、いいよ。順番にね』
『そしたらまんまるの、こーんなおっきいエースとデュースがいたの。あんまりおっきくてびっくりしてたら、いきなりゴロゴロ!ってこっちに転がってきて、みんなでワーって言いながら走って逃げたの。
しかもね、その2人がまんまるになったのって、あの夢でトレイさんがお菓子をたくさん食べさせてたからなんだって』
ルーク『セリュー?なんて奇抜で不思議な世界なんだ!それにしても、あの薔薇の騎士が肥えるのも厭わず、周りに食べさせていたなんて。ああ、夢渡りに振り回されるヴィルの叫びも併せてこの目で見てみたかった』
『んふふ、でも内緒ね。私が言ったってバレちゃったら2人に怒られちゃう』
ルーク『そうだね。トレイくんならまだしも、ヴィルからはあの美しい指で、頬を限界まで抓られることは目に見えている』
クスクスと内緒話のように笑い合い紅茶を一口啜ると、部屋の壁掛け時計の長針がカチリと大きく音を立てた
ルーク『ああいけない、もうこんな時間になってしまった。君と話していると時間を忘れて夢中になってしまうね』
『ほんとだ。ちょっと暗くなってきてた』
全く気が付かなかったなとぼんやり考えていると、スッと大きな手が差し出された
ルーク『寮まで送るよ』
『ん、ありがと....』