第113章 *閑話カームデイ14 ~ルーク~* 注:裏表現
背中に手を回し、ポムフィオーレの上質な寮服にシワを作ってしまうことに申し訳無さを感じながらも強く握りしめると、頭上から小さく笑う声が聞こえ、より深く抱き込まれる
ルーク『君があの時に怒りを覚えたのは間違いなく君の心。それを晒したことは決して悪くない』
『怒ってない?わがままだって思ってない?』
ルーク『思ってないとも。裏切ったのも大切なことを忘れていたのも事実なのだから。怒りを向けられるのは当然だよ。
だから私が君に謝罪しても、君から謝罪を受ける必要はないさ』
『..それも、私に好きになってもらうための"都合のいい"こと?』
ルーク『ふふ、よく覚えていたね。そうだとも。君に好かれるために聞こえのいい言葉を綴っているだけ。これも私の曝け出した素性さ』
嫌いになったかい?と問われ首を横に振り、ゆっくりと顔を上げると優しくも情愛に満ちた瞳に見つめられる
『ーーーー好き』
自然と口にした言葉に目が見開かれる。熱のこもった瞳がゆらりと揺れ、抱きしめられる力が強まる
たった二文字の言葉を贈られただけでどうしようもないほど胸を焦がされ、今すぐにでも遠くへ攫って閉じ込めてしまいたい衝動が襲う
これも黒兎の魅了ゆえか自分の感情が狂い始めただけか
ルーク『(淀んだ愛情を抱いてしまいそうになる。なんて危険な人なんだろうか..)
レイラくん』
『ん?』
ルーク『突然だけど、キスをしても?』
『!...ん、いいよ』
ギラリと光る瞳に息がつまる。小さく頷けば頬をに手が伸び、逃さないように添えられた
『(ルクさん、凄く目がギラギラしてる。怖いけど、きれい..)...ん、ぅ..』
ルーク『..ん、レイラくん..』
求められるように次々とキスが贈られる。柔らかい感触が心地よく目を閉じると、いたずらするように唇を食まれる
『ん、ふ、..んふふ、はぁ...きもちぃ』
ルーク『愛しているよ、兎の君。その調子でもっと君の心を曝け出しておくれ。喜びも悲しみも憎しみも、全て知りたいんだ』
『....』
ルーク『聞かせて』