第111章 *幕間の章*
カラスらしくギャイギャイと騒ぐクロウリーの言葉に耳を傾けたのはごく僅かで、殆どはそれよりもレイラの帰還と、治療と称して愛する彼女に触れる口実を得た喜びに内心湧いていた
一見、そういうものに欲がなさそうなマレウスでさえも、治療に対して真摯に向き合う傍らで再びその腕に抱きしめ、更にあの柔肌に触れられることに気分を良くし、残った紅茶を飲み干した
マレウス『....待ち遠しいな』
ユウ『そうだね』
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ーーその日の夜
嘆きの島・病室
会議の後、早速各寮長たちによる治療の協力者の選別が行われた
レイラへの好意を持っていて、尚且つ秘密を守れるという2つの条件の元、悩みに悩む寮もいればアッサリと決まった寮もありながらも、何とかその日の夜にはイグニハイドを除く全ての寮から選ばれた生徒のリストが集まった
・ハーツラビュル
リドル、トレイ、ケイト、エース、デュース
・サバナクロー
レオナ、ラギー、ジャック
・オクタヴィネル
アズール、ジェイド、フロイド
・スカラビア
カリム、ジャミル
・ポムフィオーレ
ヴィル、ルーク、エペル
・ディアソムニア
マレウス、リリア、シルバー、セベク
イデア『ーーまっ、拙者の予想通りって感じですわ。見事に魔王討伐の時に集まったメンバーで揃えてきましたな』
タブレットに記された名前を目で追いながら、誰が見てもレイラに形それぞれの愛を向ける最早出来レースのような人選にため息をついた
オルト『20人かあ..なかなかに大人数だけど、これだけいれば耐性が付きづらいし多様な魔力を得られるから、きっと治りも早くなると思うよ』
『...みんなに、ありがとって言わないと。あと、ごめんなさいって、』
オルト『こ〜〜ら〜〜!またそうやって自分を責める』
『いたっ!ぁぅぅぅ...』
ビシッと額を弾かれ苦悶の声を上げる。人間の手よりも硬い機械の指によるデコピンはいつも以上に鈍い痛みを伴い、足をパタパタさせながら額を押さえた