第109章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(現実世界)*
『!!あれが、ツノ太郎のほんとの姿...』
真上を飛ぶ巨大なドラゴンに圧倒され思わず腰が抜けそうになる。初めて見たお伽噺のような姿は、圧倒的で恐ろしく禍々しく、そして悲しげに映った
『ツノ太郎、お願い!こんなこともうやめて!このままじゃみんな幸せになんてなれない。貴方も、リィさんも!!』
必死の呼びかけにも風の唸りが邪魔をしているのか、そもそも答える気がないのか、マレウスはボロボロの天井からその巨体を突き破るその足を止めない
『ーーーーっ、マレウス!!!』
マレウス『ーーー!』
それはほんの一瞬、自身の真名を叫ばれたマレウスは一度だけ上へと向かう羽ばたきを止めた
しかしすぐにまた強風を起こしながらついにその身が寮の外へと抜け出すと、予想通り寮の前の石橋で待ち構えていたシルバーたちへと耳を劈くような怒りの咆哮を放ちながら彼らへと向かって飛び去っていった
『どうして..っ..このままじゃみんな..』
グリム『ふな〜〜っ!!!おい、レイラ!おめー動けるんならこの茨をなんとかするんだゾ!...いてててっ!!』
逃げ出そうと藻掻くグリムの体に鋭い棘が鈍い痛みを与える。そんなグリム涙目で助けを乞う姿に、沈んでる暇はないと膝を軽く叩くと、すぐに立ち上がり2人の元へと向かい茨を力いっぱい引っ張っていく
『む、むぅぅぅ!!硬くて全然離れてくれない。だったら魔法で切るしか....2人とも、ちょっと間動かないでね』
グリム『ふなっ!オ、オレ様たちのこと切るんじゃねぇんだゾ!?』
ユウ『切らない切らない。だから大人しくして!レイラ。躊躇うと逆に危ないからここは思いっきりいっていいからね』
『ん!.....えいっ!』
ペンから魔力の刃を生み出し蔓へと振り下ろすと、ズバッと2人スレスレのところを切り裂き、体に纏わりついていた茨がボロボロと崩れ落ちた
グリム『あ、あぶねぇ..でも助かったんだゾ』
ユウ『レイラ』
『うきゅ..』
開放されるやすぐに抱きしめ、怪我がないか顔や腕をしきりに調べるも、特に目立った外傷は見られずとりあえずレイラが無事だったことにホッと安堵した