第106章 *熱中ベイキング(トレイの夢)*
レオナ『通りすぎる..?』
チェーニャ『おんや、イデアやレオナたちには俺のユニーク魔法を見せたことがなかったかねぇ?そいじゃあ、特別にお披露目してやるわ』
そう言うとピアスだらけの猫耳をピルピル動かし、魔力増幅によって瞳孔を広げながら詠唱を紡ぎ出す
チェーニャ『"ここじゃみんながへんてこなのさ。もう気づいているだろ?
笑う縞猫(ノット・オール・マイヘッド)"』
すると、リドルの事件の後に訪れた際にも見せたように、体が跡形もなく消え、残された頭だけがその場にふわふわと浮かび上がる
初めて目の辺りにした光景にイデアたちはおろか、一度見たことのあるエースたちでさえも驚きで声を上げそうになる
『猫さんの、ユニーク魔法..』
ユウ『マジで生首だけなんだ、あれ。あーリドル先輩のオフへが効かない理由が分かったかも』
イデア『ファッ!?か、体が消えて生首になった!』
レオナ『魔法で光を屈折させて、体を透明に見せている..わけじゃねぇな。体そのものが、物質としてここにない』
魔法を分析・解析するタイプのイデアたちにとって、目の前で起きたことはまさに摩訶不思議。説明しようのない現象に狼狽えていると、チェーニャは得意そうにニマニマと笑みを深めると、魔法を解除し体を戻していく
チェーニャ『ウェッヘッヘッヘ。はねる首がなきゃ、リドルもお手上げってわけさ。あいつがびっくりしてるうちに、ズボンのベルトを引っ張ってひっくり返してやった。おみゃー、頭で逆立ちできるかにゃ〜?ってな。
そしたら派手にズボンが脱げちまって、怒って真っ赤になったあいつの顔ったら..ふふふ!』
トレイ『おいおい、そうからかってやるなよ。今のを他寮生にバラしたなんて知ったら、あいつ怒るぞ』
チェーニャ『あいつが怒ったところで、ぜーんぜん怖くないにゃあ』
トレイ『決闘の時もリドルのユニーク魔法こそかわせたが、他の魔法でボコボコにされてた可能性もあったんだ』