第106章 *熱中ベイキング(トレイの夢)*
チェーニャ『そいでも、リドルは撃ってこんかったじゃにゃーの』
トレイ『それは相手がお前だったからだろ。他のやつなら一瞬で黒焦げにされてたに違いない』
チェーニャ『ま、リドルが何度挑んできてもこのチェーニャ様が"ポンカドゥ"してやるぜぇ』
ケイト『ポンカドゥ?』
聞き慣れない言葉に"何それ?"と問いかけると、チェーニャ曰く祖父に教わったというカバンが話す不思議な言葉で、頭を小突いて跳ねさせるという意味があるらしく、軽く遊んでやるという意味でニタリと笑う
チェーニャ『なにせ俺は、そんじょそこらの魔法士とは偉さが違うからねぇ。そいじゃあお客さんがた、ゆっくりお茶でも飲んでいきにゃあ』
トレイ『チェーニャ!今日のなんでもない日のパーティーは16時からだぞ。庭で待ってるからな』
首だけになって去ろうとする後頭部に呼びかけると、気分次第だと言ってのらりくらりとフヨフヨしながら鼻歌を残して消えていった
トレイ『まったく。寮長の気分屋にも困ったもんだ..っと!まずい。そろそろケーキが焼き上がる時間だ。オーブンから取り出してくるから、少し待っててくれ』
思い出したように眼鏡を整えると、ケイトたちを置いて奥のオーブンへと走っていってしまった。残されたケイトたちは、一旦情報整理するために身を寄せひっそりと話し始める
この夢の中では、ロイヤルソードアカデミーの生徒であるはずのチェーニャがナイトレイブンカレッジに入学。ハーツラビュルの寮長として、リドルの決闘にも負けず君臨している
そしてその中でトレイは自由にお菓子作りを楽しむ生活を送っている
イデア『設定が地に足ついてて、何ともトレイ氏らしい夢ですな』
レオナ『はっ。地に足がついてる?だいぶ奴の願望がむき出しの都合のいい世界になってるだろ。自由に使える学食よりも大きな寮のキッチン。緩い規則。気心の知れた寮長..そして幼馴染み相手には攻撃の手を緩めるリドル』
イデア『確かにどれもちょっとした改変に見えて、実現難易度激高なもののオンパレードって感じ』
レオナ『さて、どうやって目を醒まさせる?』