第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
『?置いてかないよ。これからエースも一緒にみんなを起こしにいくんだから』
少し外れた答えに呆れるも、こいつらしいなと妙に納得し強めに抱きしめる。この夢の世界では何度も抱きしめたはずなのに、久しぶりに触れた気がしてじわりと熱いものがこみ上げる
『泣かないで』
エース『泣いてねーし。泣き虫のお前じゃないんだから』
『むぅ...』
エース『あのさ。さっきの、コテージでセベクと言い合いしてたとき....』
『ん』
エース『デカい声出されて、ケンカしてるとこ見て、怖かった?』
『...大丈夫だよ』
エース『ほんとは?』
『...すごく怖かった。やなこといっぱい思い出して、全部が怖くなって、たくさん泣いちゃった』
エース『........ごめん』
バツが悪そうに眉間にしわを寄せ、口元に触れる兎耳に軽く口づける。弱々しい声に"大丈夫"と背中に回った手がトントンと叩き、胸に擦り寄りいつものように甘えると、エースの胸がキュッと甘く締め付けられた
エース『はぁ...いい匂い。ん?待って、なんでその匂い出してんの?』
『エースが少しでも元気になれますようにって。ヤキモチ焼かせてごめんねって気持ちも込めて。それと、もうちょっと2人でいたいから』
エース『なにそれ。お前、オレのことめちゃくちゃ好きじゃん』
『ん、大好き。ずっと、ずーっと大好き』
エース『はぁ..』
『エースは?私のこと、好き?嫌いになってない?』
エース『..嫌いになるわけないじゃん。あーはいはい、そんな目で見るなって。
好きだよ、お前のこと。
じゃなきゃこんなにカッコ悪いとこ見せないって。
ってか、今日はずっとカッコ悪いとこばっか見せたし、それも結構気にしてんだからね』