第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
それを言われた以上、もうエースには夢に居座るわけにはいかなくなり、"ああ、もう!"と半ばヤケになりながら自身の頬をパンッ!と叩いた
エース『起きればいいんでしょ、起きれば!』
ケイト『そうこなくっちゃ、オレの手を掴んで!引っ張りあげるよ!』
トレイ?『..エース?どうしたんだ?』
ケイト?『まさか、偽物のオレくんについていくつもり?』
抜け出そうとするエースを逃すまいと、闇のリドルたちは深淵から手を伸ばし服や足を掴み引きずり込もうと引っ張り出した
エース『ぐっ..くっそ、グイグイ引っ張るなって!偽物はお前らの方でしょーが!』
デュース?『おいエース、僕たちを裏切ってここから出ていくっていうのか!?』
リドル?『トランプ兵にあるまじき反逆行為だ!許されることではないよ!』
エース『はぁ!?最初から仲間じゃねーし!オレはお前のトランプ兵じゃない!』
リドル?『ウギイイィィィーーー!!今なんとお言いだい!?言うことを聞かないなら、その首をはねてやる!』
怒りに震えた闇リドルに首を掴まれ、体が一瞬沈みかける。すぐさま手を掴んでいるケイトも負けじと引き上げる力を強めていく
ケイト『重っ..頑張れエース!もう一息!』
エース『離せって..このっ..ううっ、ああぁっ!!
うおおおおおぁああああっ!』
闇の縁に手をかけ、叫びを上げながら必死に深淵から抜け出していく。同時に記憶の波が闇から抜け出していくにつれて凄まじい勢いで流れ込んでいく
頭痛に苛まれながら闇リドルたちを振り切り完全に抜け出すと、これまでの思い出が一気に蘇る
入学早々に訪れたドワーフ鉱山。オーバーブロットしたリドルとの対決。ユウやレイラ、グリムやデュースとのなんでもない日常。S.T.Y.Xに攫われたグリムが無事に帰ってきたあの日
その全てが覚醒へと導き、夢の殻が音を立てて割れ落ちた