第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
エースたちが入学して早々起きたオーバーブロット事件。闇落ちバーサーカー状態のリドルを目の前に上級生たちが逃げ惑う中、勇敢にも武器を取り対峙したエースの放った言葉が蘇る
周りと同じく逃げようとしていたケイトの記憶に衝撃を与え、強く記憶に残ったあの言葉に笑みが深まる
ケイト『お前に言われて、ガーンと頭を殴られた気分になった。超カッコよかったよ。それに比べて、オレってばダサすぎでしょ、って。お前たちがいたから、オレは逃げ出さないで戦えた。あん時はちゃんと言えなかったけど..
ありがとな』
エース『....』
『ケイさん..』
ケイト『だからさ..あのセリフ、今日はオレに言わせてくれる?
勝てる奴にしか挑まないなんて、ダサすぎんでしょ!!』
エース『..っ!』
ケイト『ぶっちゃけ、マレウスくんと戦うのはオレもちょー怖い。でもオレらは暗い森の中で帰り道がわからないって泣いてる子供じゃないし..誰かの助けを待つのとか、ガラじゃないじゃん。腹くくって、一緒に行こーよ。
オレたち、ダサいまんまじゃ終われない。
そーだろ、エース!』
その言葉は真っ直ぐにエースの胸に響き、"このままでいい"、"夢に浸りたい"という気持ちに陰りを生んだ。差し出された手はいつも以上に大きく頼もしく、見上げた顔には普段の軽い印象はなく、上級生としての精悍さが滲み出ていた
かつて自分が放った言葉をそのまま返され、目尻には段々と光るものが溢れ、次第に笑いが込み上げる。なにがおかしいのかも分からないまま、エースは涙を流しながら力なく笑いだした
エース『.........は、あはは、あははははっ!
ケイト先輩、それ...めっちゃズルくね?ここで逃げたらオレ、マジでカッコ悪すぎんじゃん..!』