第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
ケイト『えーっと、それで?オレたちが仲良くハグしてる間に何かこの後のこととか考えた?』
シルバー『ああ。エースの言い分も一理あることを踏まえて、戦う気がない者を、無理に戦わせることはしたくない。いや..するべきじゃない。
よって、エースを仲間にすることは諦めて、次の夢に渡った方がいいかもしれないと、オレたちは考えた』
『!エースを、置いてくの?』
レオナ『本人も自覚があるようだが、あいつの実力は平凡な見習い魔法士以上でも以下でもない。大きな戦力になるわけじゃねぇし、切り捨てて先に進む方が効率はいいだろう』
デュース『効率って..』
『で、でも!それでも、エースは..』
ケイト『んー、そうだね。オッケー。じゃ、とりまエースちゃんを仲間にするのは諦めよっか』
ユウ『先輩、それは..』
ケイト『中途半端にこれは夢だって情報を与えたことで、今頃エースちゃんは1人でモヤモヤしてるんじゃない?
もしオレたちがマレウスくんを止められなかったら、エースちゃんは夢の中で一生..これは現実?それとも夢?ってモヤり続けることになる。それは流石に可哀想じゃん』
だから..と言葉を紡ぐとケイトの瞳からスゥッと光が消え、ニヤッと黒い笑みを浮かべていく。どこか雰囲気の変わった様子に視線が集まると、ケイトはそのまま言葉を続けた
ケイト『オレがもう1回、深く眠らせて夢に浸らせてあげよっかな』
『ケイさん..なに、それ?』
ケイト『レオナくんたちは手出し無用ね!エースちゃんはうちの1年だし』
レオナ『そりゃありがたい。楽ができる提案は大歓迎だぜ』
ケイト『っていうわけで、けーくんちょっとエースちゃんを探しに行ってきまーす!』
そう言うとヒラヒラと手を振りながら、引き止める声を聞かないまま、足早にエースの去っていったジャングルへと駆けていってしまった
イデア『あ、あ、行っちゃった..』
『ケイさん、なんであんなこと..なにするつもりなの、かな?』
デュース『ダイヤモンド先輩..本当にエースをこの夢に残していくつもりなのか?』