第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
ユウ『ったく、お互いの悪いところが出たっていうか、今まで出なかったことで忘れてた大正論が出ちゃったっていうか..』
デュース『だな。ひとまず、ダイヤモンド先輩たちにこのことを報告してどうするか相談したほうがいいな』
ユウ『オッケー。じゃあ、まずはここから出て..レイラ?』
『....』
先程からエースの出ていった方に体を向けたままのレイラに声をかけるが、無言で俯いているだけで返事がない様子に嫌な予感が走る
ユウ『やば..』
デュース『ぁ』
グリム『げっ』
『ぅっ..ぅ"ぅ..っ、ぅ、ぁ、ぅぁぁぁっ』
ポタッ..ポタッと雫が床に落ちていき点々といくつもシミを作りながら、ふるふると身を震わせその場で座り込む
急いでユウたちが駆け寄るも、それより早く深紅の瞳からは大粒の涙が溢れ、抑えきれない嗚咽が漏れ始める
『ひっ..ぇ、ぁぁ..ぅぁぁぁぁ..っ!!ぅぇぇぇ..っ!!ごめんなさい、ごめんなさいっ!ぅぁぁぁぁぁっ!!』
『『『『!!!!』』』』
目の前で堰を切ったように大声で泣き出したレイラに、セベクとオルトはビクッと肩が跳ねあがり、突然のことにオロオロと戸惑いだす
セベク『な、え..ど、どうしたいきなり!?』
オルト『わわわ!レイラさんが泣き出しちゃった!』
ユウ『ああもう、僕のバカ!エースにかまけてすっかり忘れてた』
デュース『ユウ。とにかくまずは落ち着かせよう』
ユウ『そうだね』
顔を見合わせ頷くと、すぐさま慣れたようにレイラの元へと駆け寄りその体を優しく抱きしめた
ユウ『ビックリしたね。怖かったね。でも大丈夫だよ。僕たちはレイラに怖いことも痛いこともしないから』
デュース『お前を傷つけるやつはここにはいないんだ。まずは落ち着いて深呼吸しよう。できるか?』
『ひっく、ぅぅぅ..ぅぇぇぇぇっ!!』
ユウ『あららら..今日は特に酷いみたい。いつもならこうやって抱きしめて撫でてあげれば割とすぐに落ち着くんだけど。はぁ、可哀想に..』
デュース『ずっと旅を続けてきたから、疲れて余裕がなくなってるんだろう。こんなに泣き止まないのは久しぶりかもしれないな』