第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
マレウスを想う言葉に、エースはまたかよと言いたげなイラついた表情で小さくため息をついた
エース『..だから?それはマレウス先輩が自分で選んだ道じゃん。孤独になろうが自己責任だし、後悔しようが自業自得』
セベク『なんだと!?若様への侮辱は許さんぞ!!』
『ぁ..ふたり、とも...ケンカは、』
エース『侮辱してんのはどっちだよ。お前の話を信じるなら、オレらって完全なる被害者だよね。わけわかんない魔法災害に巻き込んでおいて、加害者がかわいそうだから、被害者の方が努力しろ!って、何?』
『ま、まって..エー..』
エース『お前はどの立場の、何様なの?なんでそんなに偉そうなわけ?しかもあのマレウス・ドラコニアと戦う?オレらみたいな普通の学生が?そんなのオレらに命捨てろって言ってるも同然だろ。冗談にしても笑えない』
『ま..て、はぁ..っえ、す..』
セベク『そっ..なっ..!』
今まで受けたことないほどの正論と拒絶に、セベクは思わず言葉を詰まらせたじろぐしかなかった。エースの放った言葉があまりにも現実めいた発言は、デュースたちは一瞬彼が目を醒ましているのではと錯覚を起こすほどだった
デュース『エ、エース。お前本当に夢から醒めてないのか..!?』
エース『夢だろうが現実だろうが、関係ないでしょーが。他人を見下してる奴の話を真面目に聞いてやる必要も、協力してやる義理も...
ひとっっっっつもねぇわ!!!』
『ぅ"、ぅぅっ..ゃ...ま、って!!』
ユウ『レイラ!?』
吐き捨てて足早に去っていこうとするエースの腕をしがみつくように掴む。荒く呼吸をする体は、内なる恐怖に呑み込まれないように耐えながら、なんとか彼を引き止めたい一心で立っていた
エース『..なに?』
『(思い出さないで。今だけは思い出さないで..っ)はぁ、まって、おねがい。き、て..わたしたちのおはなし、もっかいで、いいから..っ、きいて..』
俯いたまま震える声で必死に言葉を紡ぐが、エースはこちらを見ようとしないまま静かに振りほどこうと腕に力を込めた
エース『.....』
『エ..ス..』
パシッ!
エース『悪いけど、これ以上つまんない冗談とか聞きたくねーわ』