第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
グリム『オレ様たちは嘘なんか言ってねえ。ちゃんと話を聞けってば!』
グリム『うっ、耳元で大声出すのやめろって!やたら、頭に響く..っ!
うぐっ..うあぁっ!!』
『『『エース!/エースさん!』』』
さらなる頭痛が走り空間が歪んでいく。苦悶の声を上げるエースの目の前に、ミッキーに遭遇するためオンボロ寮に泊まったあの日、いつものようにグリムたちをからかい戯れ合った時の思い出が蘇る
徐々に覚醒への道筋が見え始めたその時、襲い来る思い出を振り払い、エースは無理矢理記憶の流れにストップをかけるように声を荒らげた
エース『あぁーーーっ、もう!!やめろってば!』
『!!ひっ、ぅぅ..っ』
オルト『ああっ、惜しい!もうちょっとで覚醒しそうだったのに..』
ビリビリとした怒声にレイラは湧き上がる恐怖に体を震わせる。しかし、エースの覚醒を逃してしまったことで今は誰もそのことに気づけずにいた
同じくそれどころではなかったエースも、まだ痛む頭をガシガシかきながら、悔しがるデュースたちを強く睨みつけた
エース『あのさぁ..冗談にしても、そろそろしつこいって。やめろって言ってるのわかんない?大体、ネタが全部ネガティブなのがセンスないし。ユウとレイラまで一緒になって..カンジ悪っ』
ユウ『エース..』
『っ..ぅ..』
エース『せっかくのバカンス中にやることじゃないっしょ。空気読めよ』
セベク『ふん。感じが悪い?空気を読めだと?その言葉、そっくりそのまま貴様に返すぞ。エース・トラッポラ』
それまで事を静かに聞いていたが、エースの態度に顔をしかめて前へと進み出る。途端に鋭い視線が己を見上げて突き刺さった
エース『はぁ..?』
セベク『こいつらの表情を見るがいい。冗談を言っているように見えるのか?貴様は友人の真剣な訴えを軽んじ受け流すばかりで、全く真面目に取り合おうとしない。
やはり貴様は見た目通り、軽薄な男のようだな』