第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
その時、鈍い頭痛と共に目の前の景色がぐにゃりと歪み始めた。ザザザ、と脳裏にモノクロの記憶が断片的に蘇る。写真に映った白い手袋をした、ネズミのような姿を見ながら、食堂に集まった1年生8人で話し合った日のことを
エース『なんだ今の?急に頭がクラクラ..熱中症?』
グリム『!早速エースが揺らいでるんだゾ!』
ユウ『よし。掴みはいい感じ』
オルト『いいぞ。もうひと押し!』
デュース『いいかエース。落ち着いて聞け。これは全部ドラコニア先輩が作り出した夢なんだ』
グリム『そうなんだゾ!マレウスの夢の中は、何でも上手くいくようになってんだ』
エース『マレウス先輩が作り出した..夢!?
あはは、お前ら相変わらず嘘つくの下手だねー。そんなトンデモ話、誰も信じないって』
オルト『デュースさんたちの話は、嘘じゃないよ。僕たち全員..ううん、それどころか賢者の島全体が、一瞬にしてマレウスさんが引き起こした魔法災害に巻き込まれた。現実みたいにリアルだけど、ここはマレウス・ドラコニアさんが作り出した魔法領域の中..
そして君は、不快を徹底的に排除した甘い夢を見せられているんだ』
エース『オルトまで一緒になって、何なの?全然面白くないんだけど..ユウ、レイラ、全部冗談だよな?』
ユウ『悪いけど、みんなの言う通りだよ。ここじゃ、進級のことも、僕が元の世界とこっちとを行き来できることも、レイラの安全が守られてることも、全部なにもかも解決なんてしてない』
『..みんな眠ってるだけなの。エース、貴方も。ディアソムニアで起こったこと、覚えてるでしょ?』
エース『ディアソムニア?お前ら、揃いも揃って今日はどうしちゃったわけ?』