第104章 *法廷アライバル(ケイトの夢)*
逃げ道の法廷のドアが開くと、外からもう一人のケイトが勢いよく飛び込んできた。彼の頭上にも、襲いかかってきた闇ケイトと同じ光る小鳥が羽ばたいている
『ケイさん!..この匂い、さっきのケイさんと違う』
ケイト『レイラちゃん、やっほ〜♪..って、うわあ!?何これ!?ちょちょちょ..待って、どゆこと?黒くてぐちゃぐちゃしたのが飛び散ってて、気持ち悪っ!』
意気揚々と入ってきた矢先、派手なパーティー会場だったはずの法廷が、見たこともない闇だらけのドロドロ空間に様変わりしていることにジワジワと後退りしていく
ユウ『え、あ、どっちだ!?』
『この魔力の匂いは..多分本物』
デュース『ダイヤモンド先輩!今度は本物っすか!?』
ケイト『デュースちゃん!うん、オレ本物だけど..これ、何がどうなってんの?』
リドル?『お前ぇ!ケイト寮長に、近づくな!!うぎいいいいいぃぃ!!』
ケイト『ひぇっ..リドル君が黒いドロドロにまみれながらキレてる!?ち、ちょっと落ち着こっか?
可愛い顔が台無し....うっ!』
その時、ぐらりと空間が歪み鈍い頭痛がケイトを襲った。以前にも、炎を吐きそうなほどに怒りに震えるリドルをそうやって宥めていた気がして、それが彼の覚醒へのトリガーとなった
ケイト『この光景、どこかで..あ、頭が..っ!』
トレイ?『ケイト、お前は何も心配しなくていい。俺がうまくやっておくから、な?』
ケイト『はぁ、はぁ..トレイ、くん?オレ...ぐはっ!?』
再び頭痛が襲い、脳裏にトレイとの会話が蘇る。機嫌を損ねたリドルのために、協力してご機嫌取りのお茶を淹れていたあの日の思い出が、さらなる覚醒へと導いていく