第94章 *夢幻ナビゲート(ヴィルの夢)*
耳をつんざく警報の音と共に先程の戦いの激しさに気づいた警備員たちが、こちらへと向かってきていた
オルト『みんな、ここは一度撤退しよう』
『あの人たち静かにさせればいいんでしょ?そういうの得、』
オルト『これ以上騒ぎが大きくなると、ゲームマスターがさらに集まってくる可能性がある』
ルーク『ウィ!得られた情報も整理したい。どこか腰を落ち着けられるところを探そうじゃないか』
『..わかった』
若干、不満そうにしながらも先に歩き始めたオルトに続いてその場から逃げ出した
ーーーーーーーーーーーー
美粧の街・クリスタル・ギャラリア
警備員たちを上手くやり過ごした一同は、夢の主であるヴィルと距離を取りすぎないように、スタジオの近くに建つ高級ショップが立ち並ぶクリスタル・ギャラリアで一息つくことにした
ルーク『ここがかの有名なクリスタル・ギャラリア..その名の通り、透き通ったガラス天井がとても美しい!細部までリアリティがあって、これが夢の中というのを忘れて観光に没頭してしまいそうだ』
知識では知っていたものの、初めて目の当たりするきらびやかな内装と漂う空気に、360度見渡しテンションが上がっていく
そんな彼の横では、状況整理のついでと寄るところがあるからと別行動を始めたオルトの帰りを待つ間の腹ごしらえということで、全員がテラス席で久しぶりの食事にありついていた
グリム『はぐはぐっ!この街の飯、どれもうめぇんだゾ!茨の谷でリリアたちと冒険してる時の食事は、本当に味気なかったからなぁ..』
エペル『本当だ!このポークマリネのサンドイッチ、アップルビネガーが効いてて、たげんめぇ!でも、ちょっとは慣れてきたけど、夢の中でご飯を食べたり眠ったりするのって、ちょっと不思議な感覚だよね』
セベク『闇がいつ襲ってくるかも分からん状態だというのに、貴様らには緊張感というものがないのか?』
シルバー『腹が減っていては満足に力を発揮できない。親父殿も言っていただろう。食べられるうちに食べて英気を養った方がいい』