第94章 *夢幻ナビゲート(ヴィルの夢)*
ネージュによって門の外まで連れられると、彼に抱えられていたグリムはようやく降ろされ、自身を猫扱いするネージュに文句を溢した
グリム『ふなーっ!オレ様は猫じゃねーんだゾ!だいたい、お前!あんなにけちょんけちょんに言われて腹が立たねーのか!?』
ネージュ『えっ、腹が立つって..僕が?ヴィル様に?』
セベク『それ以外に誰がいるのだ』
シルバー『俺たちは口を挟める立場ではないが..ミスを注意するにしても、少々言い方に問題があるように感じた』
ユウ『理不尽だなって思わないんです?』
流石にヴィルの物言いに思うところがあるのではと問いかけるが、ネージュはその笑みを絶やさず少し不思議そうに首を傾げた
ネージュ『まさか。理不尽だなんてありえないよ。だって、彼の言うことはいつだって全部正しいもの。彼は世界で一番美しく、誰からも愛されるスーパースター!"ここ"では彼に逆らう人なんて誰もいない。全ては彼の思うがまま。
ふふふ..うふふふふ..』
『!!ユウ、離れて。なんか変..』
ネージュの纏う雰囲気が変わったのをいち早く察知すると、ユウの腕を掴み後ろに下がらせると同時にペンを構えた
シルバーたちもネージュの異変に気づき距離を取ると、それぞれ武器を構えてネージュを警戒する
ネージュ『変?ひどいなぁ、変なんて..僕たちは、とっても素敵な夢を見ているの。だから..』
不穏な声色で微笑むネージュの足元からドロドロと湧き出た闇が彼を包み、顔が闇色に染まっていく
ネージュ『邪魔したら、絶対に許さないから』
セベク『何っ!こいつ、闇だったのか!?』
シルバー『来るぞ、構えろ!ドリームフォーム・チェンジ!』
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ネージュ『素敵な夢..邪魔しないで..』
本来の闇へと戻ったネージュが地面に広がりジュワジュワと消えていく。緊迫した状態が終わり、全員ホッと安堵した
シルバー『ふぅ..みんな、怪我はないか?』
ピピーッ!!!
?『こらーーー!お前たち、そこで何をしている!クインズ・フィルム・スタジオの前で魔法の撃ち合いをするだなんて!どこの学校の生徒だ!』