第87章 *懐刀インパクト*
『『!!??』』
『んぐっ..ぅ"、ぅぅ..っ』
ユウ『(ごめんね。苦いのやだよね。でも、これを飲めば痛いのなくなるから...)』
苦味に歪む顔に申し訳なく思いながら、舌を使って薬を送り込んでいく
ユウ『(あともう少しだから頑張って...)
っ、ゔっ..!!』
突然下唇を噛まれ鈍い痛みが走る。それでも最後まで飲ませ終わると、銀の糸に混じって赤い糸が唇を繋いだ
グリム『ユウ、口から血が出てるんだゾ!』
ユウ『大丈夫。ちょっと噛まれただけだから』
親指でサッと拭うと、ゴクンと飲み込んだレイラを覗き込む。速効性が高いおかげか、先程よりもだいぶ顔色が良くなり、呼吸を整えながらぐったりとセベクに体を預けた
ようやく一安心できたところで、全員の体から力が抜け落ちた
シルバー『良かった。薬が効いているみたいだな。血も止まっているから、すこしすれば傷も塞がるだろう..ただし、痕は残ってしまうかもしれないが』
セベク『それより貴様、何なのだ先程のあれは!い、いくら飲ませるためとはいえ、あんな..』
ユウ『(ウブかよ..)仕方ないでしょ、緊急事態なんだから。それより何でこんなことになってるか説明してよ。どうしてこの子がこんな怪我してるの?』
セベク『...実は』
ガラッ
リリア『はぁ〜..眠ぃな』
バウル『...』
リリア『何を今更しょげた顔してんだ。腹括って中に入れ』
扉の前で躊躇するバウルを引っ張りながら家の中に足を踏み入れると、残った僅かな血の匂いに一瞬眉をひそめつつ、大きな欠伸を1つして部屋の奥へと歩いていく
途中、部屋の壁に背を預けて座り込むシルバー達に見つけて目の前で足を止めた