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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第87章 *懐刀インパクト*





シルバー『ヴァンルージュ殿..』


リリア『あいつの容態は?』


シルバー『回復の魔法薬を飲んで今は落ち着いています。傷跡は残るでしょうが、傷自体は塞がっていて、今はこの部屋の奥で眠っています』


そう言って自分の後ろにある小部屋の扉を見つめる。リリアはその奥の部屋で眠っている小さな兎を思い、その赤い瞳を揺らした


リリア『..そうか。明日の午後には出発する。それまでテメーらも体を休めとけ』


シルバー『..はい』


明らかに落胆した様子のシルバーたちを一瞥すると、再び奥の部屋へと歩いていった


リリア『ーー夜の、祝福あれ』













リリアが奥の部屋へ消えたあと、残されたバウルとシルバーたちの間に痛いほどの沈黙と気まずい空気が流れた


そんな中、後ろの部屋の扉がスッと開き、中からユウとグリムが顔を出した



ユウ『レイラ、やっと落ち着いたみたいで、今眠りましたよ』


シルバー『そうか..』


ユウ『セベク、ずっと抱っこしてくれててありがとう。服、血で汚れてない?』


セベク『問題ない。お前が寝かしつけている間に魔法で綺麗にした』


ユウ『良かった....




ーーっ、戻ってきたんですね、この..っ!!』




穏やかな笑みを一瞬にして激しい怒りに変え、バウルへと殴りかかろうと詰め寄る


シルバー『待て、ユウ!!』


ユウ『離してくださいっ!!よくもっ、よくもあの子に酷いことを!!』


セベク『くっ、思ったよりも力が強いな貴様は!!』


二人がかりでぎりぎり止まらせるが、いつふり払われてもおかしくない程に、ユウの怒りは激しく力強かった


ユウ『理由を聞きましたよ。僕らが怪しいのも黒兎に支配の力があって、疑いたくなるのも分かります。だけど、だからってあの子を傷つけていい理由にはならないでしょう!?


ここまでの旅で何を見てきたんです?人のことばっかりで自分を犠牲にすることも厭わない優しくて強いあの子が、貴方達を騙して崩壊させるために黒兎の力を使う訳ないじゃないですか!!』


シルバー『ユウ..』


グリム『つーか、泣き虫でお人好しなあいつが、オメーらの所に潜り込んで騙すとか、そんな器用なこと出来ねーんだゾ』


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