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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第87章 *懐刀インパクト*






バウルの腰に挿された魔石器を睨みつける。その鋭さと斬撃の威力を誰よりも知っているリリアは、あれで腕を斬られたレイラの痛みはかなりのものだっただろうと胸の奥が痛む


バウル『..やつらが学生である保証も、銀の梟どもの仲間ではない保証もない。特にあの女が敵であった場合、我らでさえも太刀打ちできるか..』


リリア『確かに骨が折れそうだな。あいつらの身元が疑わしいのも分かる。妖精である俺たちに危険を冒してあそこまで着いてくるなんざ、俺でも驚いてんだ』


バウル『ですから私は..っ』


リリア『あいつを殺そうとしたのか。



にしても、まさか俺があいつに現を抜かした連中と同じだって思われてるとはなぁ』




バウル『..普段の右大将殿は、見ず知らずの者にあそこまで関わらないではありませんか。甘い言葉で口づけを迫り、膝に頭を乗せて眠るなど..』


リリア『..テメー、俺とあいつが二人でいるところを見てやがったな。妙な気配は感じてたが、覗き見とは良い趣味してんじゃねぇか』


バウル『私は至って真面目に言っているのです!普段の貴方様が絶対にしないようなことをしていれば、洗脳を疑うしかないでしょう』


リリア『ああ、そうだな。


ーーバウル。テメーの畏れと疑念は間違ってはねぇ。未知の能力を持つものにビビるのは、人間だろうが妖精だろうが同じだからな。それに関しちゃ、俺がテメーを責めることはしねぇよ。






だがな』






一瞬の間に距離を詰められ、首元に深緑の魔石器がピタッと添えられた。その気になれば自分の首を跳ね飛ばしていたかもしれない可能性に冷や汗が吹き出た


バウル『!!』


リリア『無抵抗のひ弱なガキに手をあげたのは許さねぇ。第一、銀の梟どもの仲間なら、あいつらの大事な兵器だった掘削機を率先して破壊すんのか?そのときに裏切って俺たちを潰しにかかれば勝てたかもしれねぇのに、あいつは自分を危険に晒してまで銀の梟どもと戦うことを選んでた』


バウル『..ですが』


リリア『それに、あの名高い夜明けの騎士がいるのに、黒兎とはいえあんな弱っちいガキなんかの力まで借りようとは思わねぇだろ』


それでも納得のいかないと言った表情に、苦笑いで魔石器を首から退けて肩をぽんと叩いた



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