第87章 *懐刀インパクト*
少しの間休息とする
食事の後に告げられたリリアからの指示で、次の野営地までの体力回復のため、ある者は魔石器を磨いたり、ある者は仮眠をとったりと各々自由な時間を過ごしていた
セベク『ふっ!やぁっ!!』
近衛兵『ギャギャギャッ!!ギーーッ!』
セベク『はい!ご指摘ありがとうございます!ではもう一度、お手合わせをお願いします!!』
セベクは近衛兵たちの鍛錬に混じり手ほどきを受け、ユウたちは離れたところでそれを見学していた
ユウ『休息だって言ってるのに鍛錬って..元気だよねぇ』
グリム『見てて暑苦しいんだゾ』
シルバー『そう言ってやるな。あいつはいつもあんな感じで鍛錬に励んでいる。努力を怠らない、真面目なやつなんだ』
ユウ『あ、もう一人元気なのが来た』
先程まで鍛錬に参加していたシルバーも休憩のためユウたちの隣に座り込んだ
シルバー『普段から鍛錬に余念がないが、今朝のこともあって尚更自分を鍛えようと張り切っているのだろう。俺も今日はいつになく熱が入った。
..マレウス様を止めるため、夢から醒めるため。
なにより、レイラを守るために』
ユウ『..(なんというか、健気だねぇ。ほんとこの人は)』
シルバー『そういえば、レイラはどこに行ったんだ?食事の後から姿が見えないが?』
ユウ『ああ、あの子なら..』
『お話って、なぁに?』
ユウたちのいる場所からテントを挟んで反対側の木陰。大きな大木の下で横並びで座る二人の姿があった
食事のあとに呼び出されたレイラは、リリアに先導されてこの大木の下へと連れてこられたのだ
リリア『...』
『リィ、さん?』
連れて来られたはいいが、こちらを見つめたまま一向に口を開かないリリアに首を傾げる。すると、"あー"と言いながら頭をガシガシかき、意を決した表情で改めてこちらを見つめてきた
リリア『..この前、親の話をしたときにお前、キレてただろ』
『この前..ぁ..』