【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第25章 強化合宿はじめます
その天元の予想は当たっていて
彼がが捉えた足音の主は帰るつもりが無いようだ。
膝の上に乗り、他の男と甘い口付けを交わす姿に
彼はどうしても耐えきれず
逃げ出すようにその場を後にして
途方もなく森を彷徨い歩いていた。
実『………俺の事…好きだとか抜かして。
………てめぇのが…んな事…してんじゃねぇか。』
何となく流れは分かる。
慰めようとしたら逆に慰められて
そこに絆されてあんな事になったんだろう。
実『…………何で…俺行かせたんだ。
あんな勘違いさせたまま…誤解も解かねぇで。』
結局自分が悪いのだ。
不器用ならば何も言わずに手を引いて
あんな風に口付けのひとつでもしてやれば
状況はこんなに嫌な方にはならなかっただろう。
実『……けど、だからって
………あんな顔……誰にでもすんのかよあいつ。』
自分に向けていた様な愛しい顔で
目を開きながら見つめあって
抵抗もせず受けいれていた姿は
頬の涙の跡がついていても幸せそうに見えた。
実『……宇髄のが背高ぇしな。
…頭も良いし優しいし…顔もいいなァ。
………きっと俺より大事にしてやれる。
怒鳴って泣かせたりなんて……しねぇよなァ。』
もうあれは自分に愛想をつかされたのだろう。
何とか手放してやる為に天元の自分より
良い所を口に出してみれば出るわ出るわ。
勝てる所など傷の数くらいなもので
どうにも情けなくなってくる。
色男で女を泣かせずに優しく励まして
自分の欲も適度に抑えられる。
よく考えれば男として完璧な様に思えてきた。
自分もそんな風だったら
理想の関係 を築けていたのかもしれない。
そんな下らない事を思うくらいに
だいぶ不安になっている情けない
自分に何とか折り合いをつけるには、
結局彷徨い歩くしか方法は見つからなかった。