刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
頼みの歌仙も「主、大倶利伽羅が帰って来て嬉しいのは分かるけど、羽目を外しすぎるのは良くないからね」と言ってとっくに部屋に戻っていた。
「主から離れろ!さもなくばお前を切る!」
「んふふふ、そんなふらつきながら言われてもね…」
先ほどまで「次は国広くんが修行に行く番かな」と話しては「写しの俺が修行にいったところで…」とふてくされながらぐびぐびお酒を飲んでいたため、かなりふらついている様子の国広くん。
ぐいぐいとくっついてくる亀甲さんの胸に手を押し当てて、なんとか離れようと渾身の力を込めていると突然亀甲さんが吹っ飛んだ。
一瞬何が起こったのかわからずぱちくりと目を瞬いていると、頭上から降ってきた低い声。
「気安く触るな…こいつは俺のだ」
「大倶利伽羅さんっ」
いつの間にか傍に来ていた大倶利伽羅さんが容赦なく亀甲さんを蹴り上げたらしく、その直後広間全体がざわめきだした。
「ちょっと伽羅ちゃん!」
光忠が慌てて大倶利伽羅さんを取り押さえ、亀甲さんの肩を岩融さんが大笑いしながら叩いている。
見ると、大倶利伽羅さんの目がすわっている。大分飲まされたらしい。しかし亀甲さんは驚きながらも大倶利伽羅さんを見上げ、頬を赤く染め上げた。