刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
皆に囲まれてとてつもなく嫌そうにしているけど、なんだかんだと受け入れる、修行後も変わらない不器用な大倶利伽羅さんに苦笑しつつ、私もあまり強くはないお酒をチビチビと飲みながら周りにいる刀剣とお話ししていた。
宴も終盤になったころ、顔を紅潮させた亀甲さんが私の隣に座ってきた。反対隣にいる国広くんが警戒しているのが分かる。
「ご主人様…酔った勢いでぼくの物にならないかい?」
「なりません…」
「即答かい?はぁ…、堪らないよ…さすがぼくのご主人様だ…」
「お前まだ主を諦めてなかったのか!」
身を乗り出して私を守ろうとしている国広くんのことなど、全く意に介さない様子の亀甲さんはまた眼鏡を曇らせながらピトッと私にくっつく。
「き、亀甲さん、落ち着いて…」
「もう我慢できないよっ」
ほとんどの刀剣が酔っぱらっている状態になった今、亀甲さんはいつの間にか野放しになっていたようだ。
少し離れた席に座っている大倶利伽羅さんを見るけど、相変わらず次郎ちゃんと日本号さんに絡まれていた。
私の目の前に座っている山伏さんはとっくに寝てしまっている。あんなに過酷な修行をしている割にお酒は弱いらしい…