刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
「どうしたのじゃないだろう。護衛も付けずに一人で出歩くな、政府施設といっても何があるかわからないんだ」
「ご…ごめんなさい」
とにかく早く彼女と予定を組まなければ、とそればかり考えてて自分の事なんて頭になかった。肩を竦めていると、頭を優しくポンと叩かれた。
「光忠から事情は聞いた…」
「え…」
「今日あっちの本丸に行くんだろ…護衛として俺も付いていくからな」
大倶利伽羅さんは心配性だから、余計な事に首を突っ込むなって言ってくるかと思ってたのに…
「伽羅ちゃんっ」
嬉しくなってしまってぎゅうっと抱き付いた後、彼の胸板に顔を擦り付けて「伽羅ちゃん優しいね!ありがとうっ」と喜んでいたら、大倶利伽羅さんが「お、おい…」と困惑した声を上げ、回りからヒューヒューと揶揄うような口笛が…
「!!」
その口笛にギョッとして急いで離れたものの…
周りにはうちの本丸の男士達や他の本丸の男士達が沢山集まっていて…それに加えて政府施設のおやじ達がニタニタと舐めるようにこちらを見ていた…
ひいぃぃぃ!
「チッ……用が済んだなら帰るぞ」
大倶利伽羅さんがスタスタと足早に離れていく。