刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
「大倶利伽羅、貴様ァァァ!!また主に無理をさせたのか!今度という今度は圧し斬る!」
声が無駄にでかい。こいつが起きる…
睨みを利かせると、渋面を作った長谷部の足がこちらに向かう。はあ、面倒だ…と思った矢先、長谷部の進路が塞がれた。
「長谷部殿!如何なされたか?…ん?主殿と大倶利伽羅殿。カカカカ!なんとも微笑ましい光景であるな!!……それに比べ、長谷部殿はそのような事で苛々するとは修行が足りんとみたっ!拙僧と共に山籠りし、己の未熟と向き合いその精神、並びに非力な筋肉を鍛え直そうぞ!」
「なっ、山伏!言っておくが俺は行かんぞ!」
「カカカカ!遠慮せずとも良い!拙僧に任せられい!」
「やめろおおお!!」
「カカカカ!拙僧の筋肉も、長谷部殿と修行を積める事に喜びを感じているのである!」
カカカカ…
この筋肉バカがああ!!離せぇぇぇ……
…
…
山伏に担がれていく長谷部を無言で見つめる。恐らく一週間は山から降りてこないだろう…手始めに滝修行か。山伏の桁外れの修行を思い出しゾッとする。そして少し同情した。