第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「ゆり……?」
「ぇ……ゆりって……」
男性の口から出た名前、"ゆり" 。
少女も立ち止まり男性を見上げると後ろを振り返った。
ゆりも思わずその場に立ち止まった。
それに気づいた響も立ち止まりゆりを見た。
「……おい、どうした。」
「……ううん、何でもないよ。
テディベア可愛いなって思っただけ、」
「……そうか、ぬいぐるみでも欲しいのか?」
「うーん……クマよりはウサギがいいけどなくもいいかな、
私もそこまで子供じゃないし。」
「……今度適当に見繕ってやるよ。」
「へへっ、じゃあ可愛いの期待しておきますね笑」
「オレにそういう期待すんな、行くぞ。」
「はーいっ」
ゆりは再び響と腕を組み歩き出した。
その時、
「っすみません、」
「……。」
「っ……?」
男性から声を掛けられ再び足を止めた。
響は軽く体の向きを少し変え男性の方に目を向けた。
「何の用だ?」
「っいえ……娘に、少し似てるような気がしたものでつい……」
「……。」_ギュッ…
ゆりは特に振り返ることはなく響の腕をギュッと握った。
「……そうか、用が特にないなら失礼する。
行くぞ。」
「うん、」
響はゆりを連れ再びスタッフの後ろをついて行った。
そして男性と少女はしばらく2人の背中を見送ると1階へ降りていった。
窓際のテーブル席に案内された2人、ゆりは窓から見える
東京の夜景を見渡した。
「わぁ……ここから見える夜景綺麗ですね!」
「気に入ったか?」
「はいっ!
ここ、色んな料理コースがあるんですね。」
「あぁ、好きなの頼んでいいぞ。」
「うーん、迷うなぁ……響さんはどのコースにするんですか?」
「オレはフレンチだな、」
「じゃあ私もフレンチで!」
「わかった、注文頼む。」
響は店員に注文し料理が運ばれてくるまで夜景を見ながら会話をした。
「さっきの人何だってんですかね?
娘さんと似てるみたいなこと言ってましたけど」
「さぁな……連れの娘とお前が少し似てたんじゃねぇか?」
「そう言われれば似てたかもー(苦笑)
なんか藤ヶ谷ゆりみたいな髪型もしてたね。」
「……そうだな、」