第20章 ☆??ルート☆ Bad END
そして車は小高い山に入りあと少しのところまで来た。
「もう少しで着く、予約はしてあるからすぐ入れるはずだ。」
「はいっ、楽しみです!」
「……お前、ここら辺の地域に見覚えはねぇのか?」
「え……?
私、ここら辺に来た事あるんですか……?
前の私のこと調べても
特に何も出てこなかったからよく分からないです……
なんで急にそんなこと聞くんですか?」
「……別に、ちょっと聞いてみただけだ。」
「……。」
ゆりは首を傾げながら運転する響を見上げていた。
そして車はレストランの駐車場に着いた。
レストランの看板を見てみてれば『IRODORI』と書いてあった。
「ここだ。」
「"イロドリ" っていうお店なんですね……
色んなお料理あるんですか?」
「あぁ、」
「わあ……楽しみだなぁ……」
「……行くぞ。」
「はいっ」
響はお店を見上げるゆりを見るとゆりに声をかけた。
そしてゆりは響の腕に手を回しお店に向かった。
お店に入ると受付のスタッフが2人を出迎えた。
「いらっしゃいませ。ご予約のお客様ですか?」
「あぁ、19時に予約した "東野" だ。」
「東野様ですね、今ご確認します。」
ちなみに響は外で外食などする際は偽名を使っている。
予約の照合はすぐ終わり案内係のスタッフが席に案内した。
「2名様でお越しの東野様ですね、ただいまお席に案内致します。」
誘導でスタッフについて行く2人、
どうやら席は2階の方らしく階段を登っていった。ゆりは
その間お店の中をキョロキョロしていた。
2階に着くと会計に向かおうであろう1人の男性と
テディベア2体を抱っこしている少女が前から歩いてきた。
スタッフは歩きながら会釈をした。
「ありがとうございました。またお越しくださいませ。」
「どうも、また機会があれば来ます。」
男性も軽く会釈をし丁度ゆり達とすれ違った時……
「……。」
「っ……?」
「お父さん、どうしたの?」
「っ……」
男性は思わず立ち止まりすれ違ったゆり達を見た。
「ゆり……?」