第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「ぇ……」
ゆりは顔をあげ響を見た。
「確かにお前の名前はアイツが言ったように "藤ヶ谷ゆり" だ。
東郷ゆりなんて名前じゃない。」
「っ!」
響の言葉に顔を青ざめるゆり、
ならあの時に会った人物は誰だったのか……
ゆりは思考を停止させた。
「いきなりこんな事言ってすまない……だが、
オレはソイツとケリをつけなきゃいけない……その為にも、
お前には本当のことを伝えたかった……オレは、
お前を自分のモノにする為に記憶を消した。お前と……
どうしても一緒に居たかったから……本当にすまなかった。」
「っ……」
ゆりに向かって頭を下げる響、
思いがけない言葉にゆりはまだ思考が追いつかなかった。
そしてしばらく頭を下げ再び顔をあげる響は再び口を開いた。
「……アイツは、お前の恋人だった奴だ。
アイツとお前を引き離す為に……お前からアイツの記憶を奪った。」
「っ…そ、んな……」
(あの人が私の恋人……?なんで?
私は、響さんの恋人で響さん以外に付き合ったことがある人なんて……)
「……ゆり、」
「っ……」
「オレは、お前のことが好きだ。
誰よりも……
お前を愛してる。
これだけは、前も今も変わらない。」
「っ……響、さん……」
ゆりの目をまっすぐ見ながら言う響、
その瞳に思わず惹き込まれそうだった。
「……今アイツは、お前を取り戻そうとしている。
それもそうだよな……オレが、お前らを引き離したんだからよ……。」
「っ響さん……」
ゆりは思わず席を立ち上がり響の元に駆け寄った。
「っ……ゆり、本当にすm_ギュッ‥っ!」
「っ……」
そしてゆりは響の首元に腕を回し抱きしめた。
「私が好きなのは響さんですッ!!」
「っ……」
「ったとえ……あの人とそういう関係であっても
私が好きなのは響さんだけです!
今私が好きなのは、響さんだけです……
響さんが側に居てくれれば私はそれだけでいいんですッ!」
「っゆり……」
響はゆりの腕に重ねるように手を置いた。
「っ私……絶対響さんの側から離れませんから……
ひとりに、しないで……」