第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「っ……言ってくれるじゃねぇかジュリ、
ゆりはもうアイツを選ぶことはない。
元の生活から離れ過ぎて、あの頃に比べれば変わってる。
それに……伊集院からも薬については聞いたが
あの状態のままで記憶が戻る可能性は0でもないらしい。」
「マジっすか!?」
「思い入れが強いものほど、
何かの拍子や強い衝撃で思い出すこともあるらしいな……それに、
ゆりはアイツと再会しても
完全に知らない "他人" として受け取っていた。
記憶も取り戻させたとしても
ゆりがアイツの元に行く可能性こそ0に近い。」
「っなるほど……自信満々な東郷さんの理由がわかりましたわ!」
「別に自信なんてお前が思ってるほどねぇよ……だが、
アイツと一緒にいた時のゆりと違うことは確かだ。
今頃その時間を取り戻すなんて無謀な話だ。」
「さっすが東郷さんっすねぇ……三船くんには悪いっすけど
ここは三船くんに手引いてもらうしかないですからね。」
「そう言うこった……とりあえず、今日はこの話は終わりだ。
記憶のことは伊集院に聞いてみる、それまで勝手な行動を起こすなよ。」
「もちろんっす!」
「……。」
こうして樹は会議室を後にし響は悟がいる研究室に向かった。
_研究室
「伊集院、」
「東郷様、どうなされましたか?」
「いや……ゆりに使った、
記憶改竄の薬について聞きたいことがあってな。」
「はい、何か至らない点でも見つかりましたか?」
「そんなんじゃねぇ……前に、
一部の記憶が戻る可能性が完全な0ではないって言っただろ。」
「はい、特に思い入れのあるものは……」
「お前にはまだ言ってなかったが、
前にゆりと出かけた時三船と鉢合わせてな……ま、
ゆりは全く他人として捉えていたがな。」
「っそれが、どうなさったのですか?」
「逆にアイツの方がゆりに執着心を見せてるようでな、
オレに対しても相当な恨みを持ってるだろう……オレとしても
このままにしておくわけにもいかねぇ、だが殺しはするつもりはねぇ。
アイツが身を引けば全て丸く収まるんだからな。」
「っそう、ですね……」