第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「いやぁ照れるなぁ〜笑
東郷さんにそこまで褒められちゃうなんて!」
樹は照れ臭そうに頭をかいた。
「……駆け引きの内容は、もう少し考える。
アイツがゆりから身を引くのが一番犠牲の少ないものだが、
アイツは納得しねぇだろうからな……」
「さすがにゆりちゃんを2人で共有じゃダメっすか?」
「ああ?
ふざけてんのかテメェ。」
樹の発言にガンを飛ばす響、色んな意味で癪に障ったようだ。
「っ冗談が過ぎました!汗
ゆりちゃんにとって三船くんは
記憶ないから知らない人同然っすもんね……
今ゆりちゃんが好きなのは東郷さんだし……」
「オレが言えた義理じゃねぇが、またゆりを傷つけるだけだろ。
何の為にゆりの記憶を消したと思ってんだよ。」
「っそう、っすよねぇ……
ゆりちゃんも複雑な思いを抱いて自分から選んだっすよねぇ……
けど、三船くんはさっき言ったように手は引かないと思いますよ?」
「あぁ、嘘言ってまた恨み買うわけにもいかねぇからな……」
「……ゆりちゃんの記憶、
ワンチャン三船くんだけ思い出すってことはできませんかね?」
「は?お前、またゆりに同じ思いをしろって言うのか?」
「いや、そういうつもりで言ったわけじゃないっすよ!
ゆりちゃんだって、
今や東郷さんの良い面いっぱい知ってるわけじゃないですか!」
「……。」
「そもそも東郷さんは、
ゆりちゃんが三船くんを想う真っ直ぐな一面に惹かれたんでしょ?
それで自分に気持ち向かわせる為に
あんな手こんな手使って今に至るわけですから……
あの頃のゆりちゃんが東郷さんを好きって言ってくれたほうが
東郷さんも嬉しいだろうし三船くんも諦めがつくんじゃないかなーって!
いわゆる一石二鳥ってやつっすよ!」
「……。」
「最終的には、そっちのほうがハッピーエンドじゃないっすか?
ようは三船くんに諦めさせればいいんっすから!」
「んな上手い話ががあるか「怖いんっすか?」あ?」
樹に言葉を遮られ思わず睨む響、樹は気に留めることなく言葉を続ける。
「この何週間で築き上げてきた関係が崩れて
結局ゆりちゃんが三船くんを選ぶことが、」
「っ……」