第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「カップル同士服選び合うってチョーいいじゃん!」
「いや……その時はまだ……」
「付き合ってなかったの!?」
「っまぁ……」
樹は驚きを隠せない様子で憲吾を見ながら
カートに入れ注文確定を押した。
「よし注文完了〜♪
何がきっかけで付き合うことになったの?」
「……最初、夏祭りの時に告って……
その後ゆりがライブで "Miss You" を歌って伝えてくれた……」
「その場で付き合ったんじゃなかったの!?」
「……俺が、逃げたんだ。
ゆりの返事を聞く前に……」
「初心だったんだね〜」
「……。」
(何でこんな事わざわざコイツに……けど、
コイツといると心がだいぶ軽くなる気がする……)
「うんうん」と頷きながら憲吾の話を聞く樹、
樹の飾り気のない雰囲気は思わず口を開いてしまうと感じた。
「ならますます響さんは許せないよねー……
オレもさ!日本に居る時はちょくちょくテレビとかで
ゆりちゃんやDolce見てたからさ、
今のゆりちゃんはやっぱり見るに耐えないよ!
ゆりちゃんの隣は憲ちゃんじゃなくちゃ!」
「あぁ……ゆりは、絶対取り返す。
どんな手を使っても……表の世界に戻れなくても俺は……」
「……大丈夫、時が来るまで俺がちゃーんと整えてあげるから。
ゆりちゃん、一緒に助けようね?」
「……あぁ、今頼れるのはアンタだけだ。」
「そーゆこと……日本の警察は信用できないし
ドーンっとオレっちに任せなさい!」
樹はポンっと左胸を叩いた。
「そうだな……」
(もしコイツまで裏切ったら殺せばいいだけの話……
俺は、ゆりだけが居ればいい……)
他の奴らなんてどうでもいい。
_家族、友達、仲間、ファン、周りの警察や大人達……
どうなろうが関係ない。
お前達は俺らを見捨てた。ゆりを見捨てた。
アイツの手のひらで踊らされた間抜けな奴ら……そんな奴らに、
ゆりを会わす必要はない。
俺だけがゆりの味方、俺だけが、
ゆりの隣に居ればいい_