第20章 ☆??ルート☆ Bad END
悟はゆりの細い腕を持ち肘窩のあたりを消毒、
そして針の先端を腕に向けた。
「っ……」
「少しチクっとしますよ。」
「っ……っ!」
ゆりは注射を打たれるタイミングで目線をずらした。
「……注射ごときでビビんなよ。」
「っビビってなんか……っ……」
(何だろ、急に頭が重く……目の前がぼやけて……)
「……随分早いな、効果現れんの……」
「即効性の代物ですからね……ゆり様、
そのまま楽にしていてください。」
「っ……」
悟は注射器をトレーニ置くと碧石を手に取り目の前に見せた。
ゆりには悟が何かを言ってるのかはっきりと聞こえなかったが
ぼんやりとは頭に聞こえていた……。
『貴女は東郷ゆり、
貴女はここで生まれここで育った……。
貴女に両親や家族はいない。』
「と…ご……ゆり、私は東郷ゆり……」
『そして貴女は東郷響様の恋人……生まれたその時から……』
「響…さんの恋、人……」_ガクッ…
ゆりは突然意識が遠のきそのままガクッと意識をなくした。
「……おい、随分あっさりと終わったがこれでいいのか。」
「はい、目を覚ます頃には
貴方が恋人だという意識しか残っていないはずです。
目を覚まして30分以内でしたらそれ以外のことを教えさせてあげれば
貴方が望むゆり様に変わりますよ。」
「そうか……それで、クローンの準備は順調か?」
「今のところ、大きな問題点はございません。
宙様と同じ工程で進めればよいのですから。」
「そうだったな……寝ている間に、調べるのか?」
「そのほうがゆり様の精神的負担もよろしいかと。
東郷様意外に裸体を見られるのは心許ないでしょう。」
「あぁ、オレとしてもお前とはいえ本来許されないことだが……
全ての計画を実行するためにはやむ終えないからな。
オレがいる、この場で済ませろ。」
「承知致しました。
では、ゆり様をベッドにお運びします。」
「あぁ……」
こうしてゆりはベッドに移動されより精密なクローン人間を作る為
響同伴の元、外部・内部と検査をし悟はデータを取っていった。
最後は3D撮影機で全身をスキャンしデータ化した。
「……東郷様、これにて全ての検査を終えました。」