第20章 ☆??ルート☆ Bad END
そして時刻は8時過ぎ、いよいよ伊集院の元に行くことになった。
「っ……」
(いよいよ、か……)
「注射は別に平気だろ?」
「っまぁ……でも、
得体の知れないもの打たれるのはちょっと不安です……」
「……ま、本格的にやるのはお前が初めてのようだしな。」
「っ!?」
「っんな顔すんな、実証済みだし命に支障が出るわけじゃない。
痛いのは注射くらいだろ。」
「っ……」
少し震えるゆり、響はそれを少しでも安心させる為かゆりの
手を握りエレベーターへ移動し伊集院のいる実験室へ向かった。
そしてエレベーターを抜けると扉がいくつかあり響は正面の部屋へ
ゆりを連れて行った。ノックをし部屋に入ると伊集院が姿を表した。
「東郷様、おはようございます。
準備の方はすでにできておりますよ。
……ゆり様も、お会いするのは北京以来ですね。
北京の時は数々のご無礼失礼致しました。」
伊集院はゆりに頭を下げた。
「っいえ……もう、過ぎたことですし……」
(どうせ、そのこと私はもう覚えていないんだろうし……)
「改めて自己紹介をさせていただきます。
私は伊集院悟サトル と申します。以後お見知り置きを……」
「っ……」_ペコリ
ゆりは軽くお辞儀をし悟を見た。
「……伊集院、ゆりに説明してやれ。
オレも軽く説明はしたがお前から言ったほうがいいだろ。」
「そうですね。
ではゆり様はこちらの席にお座りください。」
「っ……」
悟に言われた通り椅子に座るゆり。
心臓がバクバクとしているのは自分でも伝わってきた。
「大分緊張されておりますね……ですが、ご安心ください。
痛いのは注射のチクッとした痛みのみ、
注射を打った後は頭がふわふわとした状態になります。
催眠術をかけた後はしばらく眠ってもらうことになりますが
目を覚ます頃には新しいゆり様に生まれ変わります。
ですのでご安心して身をお任せください。」
「っ……はい、」
(いよいよ……いよいよ私の中から憲吾やみんなの記憶が……)