第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「ま、記憶を消すような薬は精神科や心療内科で
使われたりするものもあるが伊集院の開発した薬は一部の記憶だけを残し
それ以外は全て抹消するというものだ……
薬以外にも、催眠術も使う必要があるけどな。」
「っ……」
響の言葉に息を呑むゆり、響はそのまま説明を続けた。
「即ち、オレだけの記憶を残してそれ以外の記憶……
芸能人としてのお前や家族、
全部お前の中から消し去ることが可能ってわけだ。」
「っ……それじゃ、
本当に私の中から響さん以外の記憶は消えるってことですか……?」
「例え話だが、そうだな。だがさすがにオレだけの記憶を残すのも
これから生活するとなれば不便だ。
オレを踏まえ、数人の記憶は残すつもりだ。」
「っもしかして、その一人がジュリさんだったりするんですか……?」
(一応送迎や部屋の家具とかも選んでくれたみたいだし……)
「……不本意じゃねぇが、そうだな。組織の連中に
お前を晒すつもりはねぇし限られた奴にしか知らせるつもりはねぇ。
……お前もジュリにはいくらか懐いているようだからな。
そこらの奴よりもアイツのほうがマシってことだ。」
「っ……」
(一瞬忘れていたけど、響さんって危ない組織のリーダーだもんね……
現にソウルの方では韓流アイドルの人が殺されてるし……)
ゆりは自分も犯罪組織の仲間入りをしてしまうということを
響の説明で改めて実感させられ身震いを起こした。
だがこの道を選んだのは自分だと言い聞かせ心を落ち着かせた。
「……安心しろ、
お前に手出しはさせねぇし犯罪に手を貸すようなこともさせない。
……お前はただ、オレの側に居ればいい。」
「っ……」
「記憶についてはこんなもんだな。
……だが、お前にはまだやることが残ってる。」
「っ……?」
響の言葉に首を傾げるゆり、
今度は何を告げられるのか心臓をドキドキとさせた。
「警察や公安は、お前が見つかるまで捜査を続けるだろ……
それだけじゃねぇ……
三船や父親だって、それ以外の奴らもお前を必死に探すだろうからな……」
「っ……」
(パパ達だけじゃない……きっと荒木先生とかも、
何かしら責任感じて私を探し続けるかもしれない……)
「……そこでだ、」
「っ……」