第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「……ゆりさんへの負担は計り知れないものですね……」
「あぁ、まだ14歳だというのにな……ゆりの持つ大きな輝きに対し
大きな闇を引き寄せてしまったようだ……ゆり達を世界という
大舞台に羽ばたかせようとしている代償なのかもしれないな……」
「日本に留まらず、世界にその姿を魅せようなら様々な目を向けられますからね……」
明人も事の深刻さを理解しており運転しながらも
苦虫を噛み潰したような表情をしていた。
「だが、世界一を目指すというのはあの子達の最大の夢だ。
今更後戻りするつもりはない。
……今我々ができることといえばゆり達の精神的負荷を支え
櫻井さん側を信じて待つことしかできない……」
「はい、そのようですね……」
「……。」
こうして話をしている間に車は高級住宅街に入り瑛二の自宅前に着いた。
「社長、着きました。」
「あぁ、今日もご苦労だった。
黒木、お前も今日はゆっくり休み明日に備えてくれ。」
「はい、かしこまりました。」
瑛二は車から降り自宅へ入っていった。
それを見送った明人は再び車を出したがその様子を
とある人物が2人、捉えていた。
「ほっほぉ〜、ここが社長の家かぁ。
家っていうかもう屋敷じゃん!さすが高級住宅街に構えてるだけあるわー……」
「……樹、なぜわざわざSymphony事務所の社長宅を探る必要がある……」
「いやぁ、響さんにゆりちゃん周りの連中の
更なる調査も頼まれててさぁ……
あの人の考えそうなことと言えば弱み握るとかそんなとこじゃない?
この間の抱き合ってた写真の他に切り札欲しいって感じじゃね?」
「相変わらず悪趣味な奴だな……」
その様子を見ていたのはCIA・特殊班所属の樹と北斗だった。
2人は死角から様子を伺っていた。
「そこまでして、ゆりちゃんを自身のモノにしたいというわけか……」
「それほどゆりちゃんが魅力的ってことなんだろうねぇ〜」
「ったく、お前は一言のように言うな……捜査のついでにお前の
ほうに着いてきたが意味あるのか?
わざわざ張り込む必要性もないだろ……」
「それはあの人の判断次第!オレはあくまで簡単に調査だからねぇ」
「……満足か?」
「今日はこの辺で終わりっ!」
「それじゃ、車に戻るぞ。」