第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
樹と北斗は車に戻りその場を後にした。
「……樹、あくまでお前が今最優先すべきことは東郷響の監視だ。
……わかってるよな?」
「そんなに目光らせなくてもわかってるってばぁ!汗
でもオレめちゃくちゃ側近なわけじゃないからずっと見張ってるのは
どのみち無理あるよ……それにひとりでいる事好むタイプだしあの人……
それに、ゆりちゃん側はいよいよ深刻中の深刻みたいだし
オレも悠長には構えてらんないよ。
……つーか、やっぱり日本警察や政府は駄目だね。
事務所も協力する側の手間違ってるんじゃないのかね〜」
日本の警察や政府に不信感を抱いてる樹は眉間に眉を寄せた。
「仮にそうだとしても、ゆりちゃんはアチラに着くと決めた。
そうとなれば事務所側も同じ手を取るのは必然だろ……幸いにも、
こちらには宙くんと三船くんを味方につけた。
特に宙くんが俺たちについたのは大きいからな……」
「て言ってもあの2人がオレらについたのはあくまで
"ゆりちゃんの為"、だからねぇ……
オレらが少しでも不信感持たせたら抜けちゃうかも……」
「それはお前だろ樹……二重スパイであるお前の行動こそ気をつけろよ?」
「わかってるってばぁ(苦笑)
今オレの優先度はゆりちゃんのほうだからそこは信用してちょ?」
いつものふざけた口ぶりで北斗に言う樹、北斗はやれやれと思いながらも
「ふぅ」と一息ついた。
「ったく……お前のことは本当に読めないよ。
お前の日本を恨む理由を知っているとな……」
「ま、今はそんなことよりゆりちゃん優先でしょ?
でなきゃマジであの2人にボコられちゃうもん(苦笑)」
「あぁ、2人のゆりちゃんを想う気持ちはかなり強いからね。
お前も下手なことはできないぞ。」
「わかってるってば北斗ー(苦笑)
何度も言わせないでよっ」
「……さ、車を出すぞ。
お前もまた明日早いんだろ?造園師として。」
「まぁねぇ……んじゃうちまでお願いしますわ北斗さんっ!」
北斗は車を出し樹を現在の拠点にしているマンションまで送った。
樹を降ろした北斗もまたアパートに戻るのだった。