第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「そうですね……」
涼介は小さく微笑んだ後椅子から立ち上がりキラも続くように立ち上がった。
『ご馳走様でした。』
「キラも、遊びに来ていいからな?」
『ありがとうございます……そういえば、ユウと色違いのぬいぐるみあるんだね。』
キラはふとソファーに置いてある
ピンクのテディベア・レンに目が行き太輔に聞いてみた。
「あぁ、レンか?
昔、妻の誕生日の時に裕太くんとA.N.JELLの桂木くんがプレゼントしてくれてな……
たまたま色違いで被ったんだ。
名前は2人の名前から取って妻がつけた名前で……
なかなかのネーミングセンスだろ?(苦笑)」
『うん、絶妙にダサいかも。』←
『……。』
(ムスーン……)←
思わずキラの言葉にムスッとなる百合、
だがキラに抱かれていたユウは心の中でツッコんだ。
『……。』
(いや母さん、拗ねてるけど実際名付け方が単調すぎるから……)←
「キラもなかなかの毒舌だな(苦笑)
……ゆりのこと、これからもよろしくな?」
『うん。』
『……。』
(父さん!僕もいるからね!?)←
「頼もしいよ。」
(叶輔も、ゆりのこと頼んだぞ……。
事情を何も知らない今の俺には、何もできないからな……)
太輔は叶輔ことユウにも目をやった。
そんな中ゆりはずっと浮かない顔をしていたが
今の自分には何もできないと痛感しているため何も声をかけられなかった。
そして帰ることになった3人(4人)を玄関先まで送る太輔、
ゆりは「またね」と太輔に一瞬目を向けた後歩き出した。
「じゃあパパ、またね……」
「っ…あぁ、またな……」
少しぎこちないまま別れるゆりと太輔、
太輔はゆりたちの後ろ姿を見送ると玄関の扉を閉めた。
そんな中百合が太輔の元に歩いてきた。
『太輔……』
「百合……」
足元にやってきた百合を抱き上げる太輔、
百合は悲しそうに太輔を見上げていた……。