第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
ダイニングテーブルに置かれたレモンティーを口に運ぶ3人、
ゆりは変わらぬいつもの味にホッと一息をついた。
「ふぅ……やっぱり、パパが淹れるレモンティーが美味しいね。」
「ありがとよ……それで、お前が報告したいことってなんだ?」
「っ……うん、えっとね……」
ゆりはティーカップを置くと顔を思わず俯かせた。
そんなゆりを涼介は複雑そうに表情を歪ませながらゆりを見た……。
「っゆりちゃん……まさか本当に言うつもりなの……?」
「っ……だって、ずっとパパに黙っているわけにもいかないじゃないですか……」
「っ……」
『っゆり……』
ゆりの言葉にきらも複雑な表情を浮かべるキラ、
太輔は急に雰囲気が暗くなった3人を不思議そうに見た……。
「……3人揃って、急にどうしたんだ?」
『っ……?』
ソファーの上でゆりたちに目を向けていた百合も
重い雰囲気を感じ取っていた。
そしてゆりはいよいよ重い口を開いた……。
「パパには、まだ言ってなかったんだけど……憲吾と、別れたの……。」
「ぇ……」
ゆりが口にした「別れた。」という
あっさりした言葉に太輔はゆりをただ見ることしかできなかった。
つい先日、憲吾たちと食事を共にした身としては信じられない言葉だ。
「2人が別れる理由などあるだろうか。」と……。
「北京の時、パパやみんなにあんなに紹介したけど……私たち、
もう恋人でもなんでもないから……」
「っおい待てよ……急にそんなこと話されても……っ悪い冗談はよせ……」
「冗談でこんなこと言わないよ……」
「っ……」
悪い冗談であってほしかった事実、太輔はにわかにも信じ難く百合も
「そんなはずはない。」と思いながらゆりたちの様子を見守った。
『っ……』
(一体ゆりたちの間に何が……この間の太輔の話じゃ
憲吾くんたちと食事した時はそんな様子は微塵も感じてないはずなのに……
もしかして、2人には何か大きな壁が……)
「っ…ゆり……三船くんと、喧嘩でもしてるのか?
ついこないだ、三船くんと三船くんのお兄さんたちと食事をしたんだ……
偶然だったけどな……」
「っ……」