第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「……。」
目をパチクリさせる太輔、そして次のゆりの言葉に首を傾げた。
「ぅん、まぁ……それに、パパに報告したいこともあって……」
「報告?」
「うん……ぁ、その前にお土産渡しておくね。
ドルチェのスイポテ買ってきたの。」
ゆりは持っていた紙袋を太輔に渡した。
「わざわざ買ってこなくてよかったのに……」
「もともと私がスイポテ食べたくて涼介さんに言って連れていってもらったんだ。
それでパパの分もって涼介さんが提案してくれて……」
「そうだったのか……ありがとな2人とも、
お茶でも淹れるからあがってくれ。」
太輔は3人をダイニングルームへ案内した。
ちなみに百合が扮するレンはソファーに座っている。
「パパ、今日は何食べるの?」
「あぁ、今日はオムライスだ。
さっき出来上がったばかりなんだ。」
「……また失敗したの?」←
「ゆりちゃん……汗」
『……?』
容赦なくツッコむゆりに思わず苦笑いを浮かべる涼介、
特に太輔が卵料理が苦手なことを知らないキラはキョトンと首を傾げていた。
「っ……今日は、失敗しなかったぞ?
……ボソッ…ひとつは少し崩れたけど……」←
最後はぼそっと呟く太輔、どうやら今日の出来は半々のようだ。
ゆりはオムライスが2つ作られていることにふと疑問を抱いた。
「……パパひとりで2つも食べるの?」
「っまさか一度に食べるわけないだろ(苦笑)
……最初少し失敗して、次は上手くいきそうだから作っただけで……
明日また食べればいいだけのことだからな。」
「ふーん……」
2つ作ってあるのはもちろん自身と百合が食べるものだからである。
だが当然それを他の人には知られてはいけない為太輔はそれらしい理由で
ゆりの追求を逃れた。
そんな話をしながら太輔はご自慢のレモンティーを淹れ3人に提供した。
_コトッ「レモンティーでも大丈夫か?」
「ありがとうパパ。」
「キラも、普通に飲めるのか?」
『うん、ゆりたちと同じように飲むことも食べることも出来るよ。
ありがとうございます。』
「藤ヶ谷さんのレモンティー久々に飲むなー……ご馳走になりますっ」
涼介は嬉しそうにレモンティーと太輔を見上げ太輔は小さく微笑んだ。