第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
太輔との短い会話を終えたゆりは電話を切った。
「お父さん大丈夫だって?」
「はいっ」
「せっかく実家に行くんだから、お菓子持っていこうか?
俺またお店に行ってくるよ。」
「っわざわざすみません……」
「俺がそうしたいだけだから気にしないで!
……安定のスイポテでいいかな?」
「いいと思いますよっ」
「了解、それじゃすぐ戻ってくるよ。」
涼介はまた店内で買い物をすべく車から出てお店の中へ入っていった。
時間はさほどかからずすぐ戻ってきた涼介、
購入したスイートポテトはゆりが持つことになり
車を太輔がいるマンションに向けて発進させた。
それから10分ほどでマンションに辿り着き車を停めるとゆりは
お菓子を持って車から出た。
「お父さんと会うのは北京のお土産渡した以来だっけ?」
「そうですね……それ以来は会ってないですね……」
(パパに、なんて言って説明しようかな……)
ふと憲吾と別れたことをなんと伝えるか考え込むゆり。
少し緊張しながらも涼介とキラと共に太輔が待つ部屋へ足を進めた。
_ピンポーン
ゆりがインターホンを鳴らすと太輔がドアを開け3人を出迎えた。
_ガチャッ「ゆり、山田くん、よく来たな。
キラも、一緒に来てくれたんだな。」
_ペコッ『こんばんは、ゆりのお父さん……』
少し緊張した様子で太輔にお辞儀をするキラ。
涼介も軽く会釈をしながら太輔に声をかけた。
「夜分にお邪魔してすみません。
もしかしてご飯これから食べるところだったりしました?」
「まあ時間的にそうだな……でもせっかくだからあがっていかないか?」
「ありがとうございます。ゆりちゃん、
急にお父さんが恋しくなったみたいで……」
ゆりに目を向けながら言う涼介、
太輔は少し意外だと言わんばかりの表情を見せていた。
「……。」